鳥はどうやって空を飛ぶのだろうか。
ネットで調べると大体、「体が軽いから」と書かれている。
その理由として、鳥の骨は空洞になっているそうだ。
そういえば鳥の骨はスッカラカンだった記憶がある。
しかし、それだけでは納得できないので、空気の重さを調べてみた。
二酸化炭素>酸素>空気>窒素
比重は、気体の標準状態(25℃、1013hPa)のとき、空気の重さを1とすると
・二酸化炭素→約1.5倍
・酸素→約1.1倍
・窒素→約0.97倍
そして、我々が空気と呼ぶものは、78%が窒素、21%が酸素、残り1%がアルゴンや二酸化炭素。
乾燥空気の組成

名称 | 記号 | 比重(空気を1とする) | |
窒素 | N20 | 0.9673 | , |
酸素 | O2 | 1.1053 | |
アルゴン | Ar | 1.0092 | |
二酸化炭素 | CO2 | 1.5290 | |
ネオン | Ne | 0.6963 | |
ヘリウム | He | 0.1381 | |
クリプトン | Kr | 2.868 | |
キセノン | Xe | 4.525 | ー |
水素 | H2 | 0.06952 | |
メタン | CH4 | 0.5544 | |
一酸化二窒素 | N2O | 1.530 |
空気の78%を占める窒素は空気そのものより軽いのである。
そして体の内部は、こうなっているようだ。
下が鳥の内臓を表わした図。気嚢が沢山ある。これは一体何なのだろう。

じっと眺めていると魚の浮き袋を連想してしまう。
これは浮き袋ではないのか。
それにしても、この気嚢の数は多い。
鳥はこの中にチッ素を分別して取り込み、それで浮力を得ているのではないのだろうか?
驚くことはない。人間は、空気を吸って、そのうちの20%の酸素を選別して肺に取り込んでいるではないか。
小鳥は短い距離しか飛べない。大きな鳥は長い距離を飛べる。それは、この袋の大きさに曲来しているのではないか。
ちなみに、鳥の血糖値は300を軽く超える。この糖は、飛び立つ瞬間のエネルギーとして利用されているのだろう。

では、ボーイング747はなぜ飛べるのか。本体はとてつもなく重い。747-400ERで乗客を乗せたときの重量は412.8㌧。これが空に浮くのか?

両翼で揚力が働くという説明は知っている。しかし、鳥のように自重を軽くする仕組みがどこにあるのか。
「飛ぶ」ということについては、今後も考察していく。