高校は愉しかった。
黒いジーンズの上に学生服を着て、家を出る。遅刻しそうになると、途中で喫茶店に立ち寄った。喫茶店の裏口には洗濯機があり、その中に制服を放りこみ、裏口から店に入りカウンターに座る。モーニングサービスはトーストとゆで卵。少し濃いコーヒーを一口啜り、煙草に火をつける。マスターに迷惑をかけるといけないので、制服を着たまま店内で煙草を吸うなどということは決してしなかった。学校へ行くか、休んでしまうか、考えるでもなく、茫洋と煙草を吸い、ゆで卵に塩を振りかけて食べる。
血糖値は交感神経の亢進で上がる-糖質について考える-その3
真摯に體の声を聞く癖をつけたいものだ-糖質について考えるその2
高血糖が続く状態は、體が作り出している。わたしたちの環境や食べ物や精神的な動揺によって、體が反応している正常な現象なのかもしれない。わたしは若い頃から低血糖になるが(正確に言うと血糖値が2〜3時間の間に150位下がる)、不埒な奴に喧嘩を売りに行って、束の間の間でも交感神経が亢進する状態になると、その後なかなか血糖値は下がらない。血糖値は自律神経を含め、體全体が調整している。
インスリンは飢餓に備えて過剰な糖質を脂肪や筋肉に蓄える。
グルカゴンやコルチゾールは、飢餓の状態に置かれたときに、糖新生によって血糖値を上げて體を維持する。血糖値がゼロになれば死んでしまうから、とても大事な役割を担っている。ある実験では、インスリンが出ない人でも、グルカゴンさえ抑制されていれば、糖尿病にはならないという。