コメントをいただいた。

下田逸郎さん作詞作曲の「早く抱いて」という
曲をご存知でしょうか?
私はこの曲を「火口の二人」という映画で
知りました。(映画では伊東ゆかりさんが
歌っていますが、色々な歌手がカバーしてます。)
https://www.youtube.com/watch?v=ZpIXKhmesks
映画は現在、NETFLIXやPrime Videoで配信中です。
「早く抱いて うまく抱いて」という歌詞で始まるので、
単純にセクシーな歌と思われているようで、私も
聴いた直後はそう思っていました。
ですが、1番、2番、3番と進んでいく内に、どんどん不思議な
感覚に陥り、この世とあの世を行き来しているような、
手応えがあるような無いような、頭がくるくるしてきて、
訳が解らなくなってくるのです。
こうやって言葉にしても、うまく表せない自分が
もどかしいのですが・・・。

「早く抱いて」
作詞 :下田逸郎

早く抱いて うまく抱いて
何をためらってるの
間がずれると はがれ落ちるの
なだめ続けてきた恋は
今になって あばいたって
空しくもなれない

長く抱いて ずっと抱いて
一人きりでどこ行くの
ひとつぐらい感じさせてよ
生きてるのは私だと
それ以上は欲しくないの
あなたから私は

命抱いて 深く抱いて
今までの事は忘れ
なぜか急に気付いたみたい
私あなたになれないと
だから今見つめている
愛も幻だと

早く抱いて そっと抱いて
何で立ちつくしてるの
くずれ落ちた恋のすきまと
幻の愛の向こうに
もう誰もいなくなって
やっと私も消えるわ


この詩を聞いて、わたしが直感的に感じたことを羅列してみるが、ただの戯れ言だと思っていただいて構わない。

さて、自分の本体である電磁体を何と呼ぼうか。
魂と言うか、真我と言うか、仏性と呼ぶか、神と呼ぶか・・・。
ここでは真我と呼ぶことにする。

そして、自我とは、

“常識的にいえば自我とは自分の存在そのもののことであるが,自我が個人の人格の一部に過ぎず,はじめから存在しているわけでもなく,いったん形成されたあとも分裂,拡散,崩壊する不安定なものであることを説くのが精神分析である。” ( 改訂新版 世界大百科事典 より)

自我は自分を認識するために色々なものを作る。
わたしは、宇宙でさえ自我が創造したものではないかと思っているが、心に棲み着く喜怒哀楽などは自我が創る最も一般的なものではないか。自我は時にエネルギー源となったりもするが、大抵は真我を隠す役割を実践してしまう。

この世はわたしが創っている、そしてあなたが創っている。
例えれば、わたしがわたしの目に映るものを創っている。
それはまるで色の着いた影絵のようなもので、主に脳が知覚している。
それに反して、真我が感じているものは、波であり、希に粒子である。脳では滅多に見えない。

さて、冒頭の詩。「早く抱いて」は自我が語る言葉だと感じる。自我が真我に囁くなめらかで繊細な誘惑であり、自我の消え去るときの静寂で終わる一篇の詩であろう。ただし、これは、わたしの感じ方であって、作詞された下田逸郎さんがそういう意図で紡がれたものではないかも知れない。しかし、芸術とはそうしたものである。作者の意図しない見方を大勢の人がしてしまう。そこに一つの普遍性が生まれ、時代を超えて、人々の心に何億種もの振動を与えるのだろうと思う。

この唄は、色々な方が歌っているけれど、ラブソングになってしまっていて、わたしは違和感しか感じない。下田逸郎さんの唄がYoutubeに残っていたのでリンクしておきます。

コメントへの返答にならなかったも知れないけれど、ご容赦を。

https://www.youtube.com/watch?v=7nZj9bsnAVc

「早く抱いてという詩を読んで聞いて思うこと」への3件のフィードバック

  1. ありがとうございます。

    獏さんの言葉を一度、二度、三度と読み返しているうちに、
    また頭の中がくるくると回りだし、目眩を感じて
    しまったのですが・・・。

    自分の魂を解放してあげたいと想う気持ち、
    自分の道を狭くしてるのは自分じゃないのか?と
    問いかける気持ち。

    「自我」と「真我」の間での事ならば、
    感じていた違和感も少し整理できたような
    気がします。

    ついしん。「早く抱いて」の文字が浮かんだあの写真。
    古ぼけた本の端っこのような色をした細い月の写真。
    きれいです。

  2. 再び目眩を覚えさせてしまったようで、申し訳ない。
    理解できないことや現象は、しばらく放っておくと、いきなり腑に落ちることが多いです。
    頭を使わないことが肝要であるかも知れません。
    では。

  3. いえいえ。申し訳ない、だなんて。
    こちらこそ、ありがとうございました。

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