不意に、トマトジュースを飲みたくなった。
スーパーで瓶入りのトマトジュースを買う。
高校生の頃から好きだった。
まだ寒いから、少し温めて飲んだほうがいいのだろうけど、コップに入れて室温くらいになったら飲む。トマトジュースはリコピン、GABA、食物繊維、カリウムなどが多く入っている。
庭を見ると、メジロがみかんを食べている。もう、梅や桃が咲いているので、近々彼らは山へ帰っていくことだろう。
それにしても、世の中これほど嘘で成立しているとは思わなかった。いや、今更の話ではなく、ずっとそうだったんだけどね。よくトマトジュースを飲んでいた高校生の頃に思ったんだよね。
「言葉にすればすべてが嘘になる」
だから、私は寡黙な少年だった。
Youtubeへ行ってもTwitterを眺めても、すでにテレビの作る虚構に満ち溢れている。それでも、わたしはネットでの検索を辞めない。千文字の文章が有ったとして、わたしは、その千文字を簡単には信じない。でもね、その千文字の中にあるたった一つの単語がわたしの発想の原点を作り出すことがあるんだ。本を読んでも、このことは同様だ。高校生の頃は辞書を読むことが好きだった。言葉の海を泳ぎ、わたしが意図せずに創り出した言葉を見つけたときの愉しさは、ブリキの宝箱にそっと隠しておける。
きれいな写真を見つけたので借ります。
ただ、このリンクを踏むと、トマトジュースのアフィリサイトへ行っちゃう。アフィリで稼いでいる人は偉いと思うね。情報量が広くて、説明が丁寧だ。面倒くさがりの私にはなかなか出来ない技だと思う。
最近変なことがある。
窓を締め切った車で女性の横を静かに通り抜けると、コロンのいい香りがしたり、寝ているときにいきなり煙の匂いがして、飛び起きたりと。嗅覚が、違う世界の香りを感知する。まぁ、以前から、私の知覚は明らかに他の人とは違うんだけれどね。嗅覚は記憶野と近いところで感じるという。平行世界から、香りが漏れ始めたのかな。
偽物の春が創られようとしている。
お腹がすいた。