2022年日本シリーズに勝負のアヤを見る

「勝ち将棋鬼の如し」という。ヤクルトはこの9回で鬼になるチャンスを逃してしまったのだ。戦国時代の武将は敵の大将の首を取り、その子どもも殺したという。生かしておいては、いつか、自分が返り討ちに合うことを知っていたからだと思う。鬼になれなかったヤクルトに対して、オリックスの選手の胸には「まだ行けるかもしれない」という萌芽が芽生えたのである。

いいことなのか、墓穴を掘るか・・

博打とは、小さな損失を積み重ねていくことをなんの感情の揺らぎもなく受け入れ続ける作業である。ただ、厄介なのは、集中していると、次の目が分かることがあるということだ。これがいいことなのか、墓穴へとつながるものなのか、体験してみてほしい。

チャート

勝つのは偶然と知ること

博打において、自分の戦法を持たないのは、自殺行為に等しいのかもしれない。戦法は何でもいい。たとえば、FXにおいて、100日移動平均線を超えたら買う。下抜けで売る。これだけでもいい。こうした単純なルールを決めたら、気をつけなければならないのは、損小利大。そして、ポジションにこだわらない心。自分の描いた未来のようにチャートが動かなければポジションを捨てる。

チャート

博打にはトレンドがある

先日来少しずつバイナリーオプションをしている。簡単にできるというのが触れ込みのようだけれど、これはトレードよりは遥かに難しい。一般の外国為替取引は、損失と利益を自分で決められる。だから、損小利大が出来るのだが、BOは丁半博打と一緒で、自分の張った金の2倍が戻るか、何も戻らないか、この2つしかシチュエーションを作れない。

バンカーとプレーヤーは分からない

博打は損小利大だが、色々な考え方がある。キャンセリングシステムを使うか、プログレッシブシステムを使うか。キャンセリングシステムは負けている分を張りで取り返すので分かりやすいが、プログレッシブシステムは買った時に賭け金を増やしていくので、すぐにピンとは来ない。

阿佐田哲也

阿佐田先生のお星様

阿佐田先生が亡くなってから長い年月が経ってしまったが、先生が与えてくれた博打についての 様々な横顔は今も私達の心の中で生きている。そして、それは人生というものについても同様である。麻雀放浪記で私達に夢を与え、ドサ健ばくち地獄で度肝を 抜いてくれた。