この2週間ほどで、3度入院した。まぁ、いろいろあるが、入院はうまく眠ることが出来ないので疲れる。入院する前に、…
電話のベルが鳴る。電話のベルが鳴る。
夏の夜の風をいっぱいに受けながら、わたしは車を走らせていた。 彼女は外泊はおろか、外出さえも許されていなかった。 上着の内ポケットに入れた彼女の写真。 終わることのない道。 頭の中で電話のベルが鳴る。 そして、電話のベルが鳴る。
女達へ
たどたどしく歩いてきた女へ。男に愛されたい女へ。美しくならんかなの女へ。いつまで同じところで佇んでいる。人生は突然に終わってしまうものだ。その 真実をあざ笑うか。その真実を阿呆が天空を見上げるがごとくに大口を開いてただ待つか。その真実を老いさらばえた似非仏教徒のごとくに寝て待つか。
みどり
そのころ私が馴染みにしていた一件の旅館がある。「美幸」という名前で、夕方になると客引きの中年女が、食堂にある…
初めてのキス
まだ私が高校生だったころだ。 夕暮れも近くなった誰もいない教室で椅子に腰掛けたまま私は校庭のハンドボール部の練…
嗚呼日本の散歩道
余命幾許散歩道 紅染まる川沿いで 通りすがりの別嬪が 千両箱をぶちまける 神か仏か赤とんぼ 鬼のヤンマに食べら…