「おまえら、馬鹿だから知らないだろう。年寄りには2種類あるんだ。いつまでも生きていたい年寄りと、いつ死んでもいいと思っている年寄りだ。世の中には 馬鹿が多い。お陰で拳銃も簡単に手に入るようになったし、人生気持ちよく幕が引ける。まだひょっとして助かると思っているかな?人生は実に中途半端な、そう、道端のどぶのような所で突然終わるもんだよ。」
これは映画「マルタイの女」の中の津川雅彦の台詞である。彼はヤクザに取り囲まれている。
数人を撃ち殺した津川雅彦は、自分のこめかみを撃って死ぬ。
歳を重ねるということは、きちんと肝を決めるということかも知れない。