例えば、今ドル円が111円だったとする。110円になるか、112円になるかは、五分と五分だと考えるのは不謹慎か?
111円で買いでも売りでもTPとSLが同じ値幅のポジションを持ってみる。損切りにあったら次回のロット数を変える。これならバカラと同じだが、不謹慎か?
まぁこの話はさておいて、
確かに相場にはトレンドというものがある。今、ドル円は下げている。しかし、111円がまっすぐに110円に落ちていくかどうかは分からない。112円まで戻して、110円に到達することもある。111円で売った人が、112円に損切り注文を入れて、利確を110円にしていたとする。相場は112円まで戻して、110円に到達する。
すると、この人はこう言う。「ほら、俺の予想通り110円まで下げただろ」と。
確かに予想は当たっているが、トレードとしては損失だ。
また言う「ヒゲで引っかけられなかったら取っていたのにな」と。
さらに言う。「15分足でダブルボトムをつけたから一度戻したんだよ」と。
こういうトレード話は疲れる。チャートは後でなら何とでも言える。何とでも言える人間が、チャートの右端ではためらう。何故ためらうのか。それは予測しようとするからだ。予想を当てようとするからだ。ここから悩みが生まれ出ずる。
たしかに、相場にはトレンドがあるし、意識されやすいポイントや、チャートの形が存在する。永くチャートを見ていれば、そういうものは自然と身につく。頭で考えるのでなく、身体が覚えてしまう。自分の経験で優位性があると思われるポイントで飛び込んでみればいい。
シナリオはふたつだ。いつも通りにチャートが形成されるか、それとも、違う形になるか。違う形になれば損切ればいい。同じ形になったときの選択肢はふたつ。利益を大きく伸ばすか、いつも通りの形を形成したところで利確してしまうか。
チャートの動きを身体で覚えるためには反復練習しかない。わたしは2台のパソコンにこれを入れている。