真摯に體の声を聞く癖をつけたいものだ

高血糖が続く状態は、體が作り出している。わたしたちの環境や食べ物や精神的な動揺によって、體が反応している正常な現象なのかもしれない。わたしは若い頃から低血糖になるが(正確に言うと血糖値が2〜3時間の間に150位下がる)、不埒な奴に喧嘩を売りに行って、束の間の間でも交感神経が亢進する状態になると、その後なかなか血糖値は下がらない。血糖値は自律神経を含め、體全体が調整している。

インスリンは飢餓に備えて過剰な糖質を脂肪や筋肉に蓄える。
グルカゴンやコルチゾールは、飢餓の状態に置かれたときに、糖新生によって血糖値を上げて體を維持する。血糖値がゼロになれば死んでしまうから、とても大事な役割を担っている。ある実験では、インスリンが出ない人でも、グルカゴンさえ抑制されていれば、糖尿病にはならないという。

ミトコンドリア機能不全による乳酸アシドーシス

ミトコンドリアは体重の10%を占め、身體に必要なエネルギーの95%をミトコンドリアが作り出している。そして体内の酸素の95%をミトコンドリアが消費している。また、ミトコンドリアは酸素を大量消費するため、活性酸素を生じやすい。そこで、ミトコンドリアはお互いにくっついたり離れたりすることで、この活性酸素の害を減らしているという。しかし、ミトコンドリアが消費する酸素のうち1〜3%が活性酸素に変化する。

グルカゴン抑制やインスリン分泌を促進する消化管ホルモンとは

グルカゴンは血糖値を上げるホルモンだ。ケトン体を産生するホルモンであり、グリコーゲンの分解を促すホルモンである。脂肪をケトン体に変換し、エネルギー源として使用する。また、筋肉などに含まれるアミノ酸を分解し、できたアミノ酸を材料としてグルコースをつくる。このように、糖以外の物質から新しく糖を生み出す。糖新生である。

過剰なインスリンが臓器に悪影響を与える

先生は「糖尿病の合併症は血糖降下薬の薬害である」と言う。そして、血糖値の高値と合併症の発生に因果関係がないことを教えてくれた。わたしはこの説を信じた。そして、DDP4阻害薬を飲むのをやめた。食事における糖質も少なくした。

トマト

医者はなにもしていない

まず、タンパク質と脂質を十分に摂ること。ビタミンやミネラルを補充すること。そして、カロリーを一気に減らさないように気をつけなければならない。そして、糖質は控えるのであって、糖質0を目指してはいけない。「糖新生」があると糖質制限者は言うが、肝臓に余計な仕事をさせることになるので、内臓は疲弊する。