ミトラ教の神事の様子を再び見ていただく。

左側のライオンがエンリルの象徴とされる。
エンリルとはヘブライ語で”אלוהים”=神と”רוח”=風を表す。中空を支配する神でしょう。アヌー神の正当な継承者であるとされる。
右側の△はエンキの象徴。エンキとはヘブライ語で”אלוהים”=神と”אדמה”=地を表す。大地を支配する神でしょう。
二人ともアヌー神の子供とされます。

狛犬はエンリル(右)とエンキ(左)である。
京都御所にはこんなものもある。

エンリルとエンキである。
ミトラ神事とはエンリルとエンキの位置が逆である。
日本では左大臣が私たちから見て右側に座る。左大臣と右大臣では、左大臣が位が上だ。
上の二つの画像では、エンリルが右側であるので、エンリルがエンキよりも位が上だったのかもしれない。
話題を変える。
日本古来の将棋。古代インドのチャトランガが起源と考えられているが、定かではない。

この駒の意味を考えてみる。
金将、銀将は宝物を表すとしてもいいだろう。
玉とは何か。翡翠や碧玉などの美しい石のことを言う。神や霊魂をよらしめるもの,邪悪を払う呪力を持つもの,あるいは生成力,再生力の霊力を持つものと信じられた。これは生命と同様だと思う。
今の将棋は王将と玉将があるが、古くは王将なるものはなかった。
桂馬は桂皮を表すのではないか。
桂皮。
クスノキ科カシア(東京トンキン肉桂)の樹・枝の皮をはいで乾燥させたもの。日本では肉桂の樹皮・根皮をいう。古来、生薬として、健胃・発汗・解熱・鎮痛などに用いる。
香車は香木だろう。
香木。
香料。香木。古くから邪気を払うものとして用いられた
宝物と薬と邪気払い。いずれも古代の人々には大事なものである。
では飛車とは何か。飛には魂などを空にとび去らせる、という意味が含まれている。この飛車、相手陣に入ると、竜王となる。エンリルである。
角とは何か。まぁ角(つの)と見るのが賢明か。この角。相手陣に入ると、龍馬となる。エンキであろう。
将棋とは、エンキとエンリルが互いの生命である玉を取り合うゲームではないのか。
エンキとエンリル。実は日本にいたのではないか。
エンキの流れは、ゾロアスター教、ミトラ教、仏教などに継がれていくが、気になることがある。
それは、真珠湾攻撃成功時の暗号である。
「トラ・トラ・トラ」