亡き父親の形見である腕時計から魂を解放する

この時刻を見て、私は安心しました。この時刻は丑三つを8秒過ぎた時刻です。わたしは、この時刻を諸仏成道の時刻だと思っています。ようやく、父親の魂を開放させてあげることが出来たという安堵感と、今まで気づかなくてすまなかったという思いが交錯しました。

寒い冬の明け方に、黒い影を消滅させる夢をみた

わたしの前に立った二人は少しずつ黒い影になっていく。わたしは両手のひらで二人を挟み込むようにして、氣を放出した。今まで消してきた黒い影とは比べ物にならないほどの氣力が必要だったが、二人は影となり黒体化を続け、遂には炭化して形を失った。