東3局の配牌で9種10牌あったので、当然の如く国士無双に向けてハンドルを切った。8索2索5索と切り、次に1索を切った。雀頭がなくなるけれど、一応、筒子手に見せておきたかったし、もしこの後筒子が流れ込んでくれば筒子の混一もある。

次巡一萬を自摸ったところで7筒を切って、やはり国士に向かう。その7筒をトップ目の西家が鳴く。西家の手は混一には見えない。2順目に白を切り、7筒ポンの前に9筒を切っている。嵌8筒を見切っているのだ。

そうなると、字牌の暗刻を隠し持っているか、対対和か。その西家がオタ風の南を鳴き、対対和が濃くなる。いずれにせよ、わたしが対子にした西は切りにくい。南をポンして出てきた牌が5筒。4筒6筒は切りにくいが、前のめりに6筒を切ってみた。ポンの声はかからない。4筒がますます切りにくい牌となった。

この時点で切りにくい牌は西、4筒、東、あたりか。その東を下家が打つ。少し驚いたが、下家はラス目だから、積極的に行くしかないのだろう。その下家が10順目にドラの4索を切ってリーチ。リーチ前に2筒3筒と落としてきているので、混一まである。索子を自摸ってきたら困るなと思った。

西家が少し考えて現物の4索切り。その次に私が自摸ったのが9索。これは切れない。下家にも西家にも切れない。8索が2枚場に出ているが、9索は初牌だ。それに加えて、私が7索を切ったとき、タイムラグが発生している。これは誰かが7索を2枚持っている証だ。7索を2枚持って、ドラの4索を切るに値する形といえば、

3索4索5索6索7索7索8索9索

8索が2枚場に出ているので、下家の手としては、この形が第一本線だと思う。

しかし、
1索2索3索4索5索6索7索7索8索8索9索
この形もある。

対して西家が聴牌っていれば、4筒と西のシャンポンが第一本線。
4筒4筒西西

そしてとりあえず初牌の一萬を切るのだが、この時点で、9索と西が対子になっていて、どちらも切れない。国士は難しい。もし聴牌したら、目をつぶって9索を切るしかないのか・・・。

しかし、その2巡後、西家が少し考えて西を切った。これに救われた。9索を切らなくて済む。西家は99%西の対子落としだと踏んだ。西家はトップ目だからここで打ち込んでは元も子もない。対子落としなら4筒も切れる状況になった。その後はツモ切りはせず、全部手出し。相手に降りているかのように思わせるためだ。そしてポンカスの南を自摸って聴牌。あとは運が良かっただけだ。

昭和の麻雀打ちはこんなことを考えながら、麻雀にかじりついている。全ては妄想かも知れないのだけれどね。

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