10ユニットシステムの基本は、勝ったときと負けたときの金額の比率が1対1であること。つまりオッズが2倍であること。細かいことを言わなければバカラでも使える。ベット額の増減が緩やかであることが特徴だろうか。
まず、1を10個並べて書く。
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
(1)最初の数字と最後の数字を足した数字を1回目に賭けるユニット数にする。
1回目は1+1=2ユニットとなる。ここでは、話を単純にするためにユニットという言葉を使う。
(2)負けた場合は、負けたユニット数を下段に記入する。
次に建てるポジションは最後の数字の2と上段先頭の1を足して3ユニットとなる。
3回連続負けた場合は下記の表となる。次回は5ユニット賭ける。
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
2 | 3 | 4 | ||||||||
5ユニットで勝ったとする。
(3)勝った場合は最初の数字と最後の数字を消す。
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
2 | 3 | |||||||||
次回のユニット数は1+3で4ユニット。
これを続けていって全ての数字がなくなると1セットが終わり。その時は10ユニットの利益になる。(最後に数字が1個残った場合はその数字をユニット数とする)
この考え方は、負ければ1個足し、勝てば2個消すというもので、5勝10敗でユニットの数列の個数は変化しない。途中の損益は考慮しないが。この5勝10敗の場合の勝率は33.33%ですから、理論上はそれを越える勝率を残せば勝つということになる。負けと勝ちをランダムに繰り返して6勝10敗では下記の表になる。
1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
2 | 3 | 4 |
|
5 |
||||||
ユニットの数字の個数は10個から8個に減っている。(11112345)
この時点での収支は1×6-(2+3+4+5)= -8。
2負け3負け4負け5勝ち4負け5負け6勝ち5勝ち4負け5負け6勝ち5勝ち4負け5負け6負け7勝ち
続けてみる。
10回勝って12回負けた。
2 | 3 | |||||||||
詳細は、ここまでで、
2負け3負け4負け5勝ち4負け5負け6勝ち5勝ち4負け5負け6勝ち5勝ち4負け5負け6負け7勝ち6勝ち5勝ち4負け5負け6勝ち5勝ち
10勝12敗
収益 1×10 – (2+3) = 5 (消した「1」の数から下の段に残った数字の合計を引いている)
この後、残った数字の2と3を足した5ユニットを賭けて勝てば、10ユニットの勝利ということ。
わたしは10勝12敗の時点で1セットを終えてもいいと思う。
1.既に5ユニットの利益が出ている
2.初めに書いた1の数字が10個消えているので、今後負けが続くとユニット数の増加が急になる。
(2については上段の1の個数を足していくことで回避できるが、一区切りつけた方が分かりやすい。)
これが10ユニットシステムだが、この方法でも自分のリスク制限を設定しておくことが大事だ。10ユニット消す確率は高いが、50ユニット分負ければ、一からやり直すとか、何らかの歯止めを掛けた方がいいと思う。博打は資金管理ゲームだ。
ちなみに、ここだけの秘密だが、このベット方法は、フランスの数学者そして哲学者のジャン・ダランベールが開発したと言われるダランベール法と同じなのだと私には思われる。